マラソンシーズンも終盤となり今年も多くのドラマを見せてきました。
先日もTSKさんいん中央テレビ様にご依頼をいただき、「まつえレディースハーフマラソン」の中継のスタッフとして仕事をさせていただきました。
スタッフロールにも入れていただきました。感謝!
私は放送局員ではありませんが、ロードレース中継でどんなことをやっているかを少し紹介します。
放送される多くのマラソン中継では移動中継車を何台か使って、走っているランナーのリアルな状況を伝えています。その移動中継車の画は、どうやって放送されているのでしょう?
答えは単純です。移動中継車から映像を送信することのできる送信機を使ってそれを受信して、同じように受信したほかの移動中継車や、大会によっては競技場とか、コース上のカメラとかと切り替えて、位置情報(距離)や時計、関門通過順位などの情報を載せたうえで放送が作られます。
一般的に電波は、間に障害物が無く、送信と受信のアンテナが向き合った方が受かりやすいとされており、私がこの世界に入ったときはまだ中継車の屋上に人が乗って、上空を飛ぶヘリコプターにアンテナを向けてその電波をヘリで受信し、さらにその電波を地上の受信基地に送るのが主流でした。(中継車の天井から真上を飛んでいるヘリの間には障害物が無いからね)
21世紀に入り新たな技術が開発されたおかげで、中継車の上には誰も乗らず全方位に向けて電波を飛ばし、受信基地のアンテナを中継車の方向に向けて伝送する方式が主流となりました。
(受信基地は、ヘリからの電波を受信するのか、中継車からの電波を受信するのかが変わりましたが、同じようなことをやっています。)

さて、地上を走行する中継車の周りには、たくさんの建物や、長いマラソンコースの道中には山などもあったりしますので、電波を安定して受信するためにはどうして山の上やビルの上など高いところで受信しなくてはなりません。当然かなり危険な場所となってしまいます。
おまけに、雨や風が吹いてもマラソンという競技は開催されますので、そのような天気の時には視界も悪く、そして寒い劣悪な環境の中で、足もすくむビルの屋上などでただひたすらにアンテナを中継車に向ける仕事をしている人たちが居て、中継は成り立っているのです。
ちなみに、私スケットラボは、今回は受信の状況を見ながらアンテナを振っているスタッフに指示をしたりするネットワークセンターというところで、中継車からの信号に問題が無いかなどの監視をするお仕事をさせて頂きました。

スケットラボでは、90年代からマラソン中継に携わってきた、マラソンを愛して止まない技術スタッフが、マラソン中継のサポートもお受けします。
気になることがありましたら、お問い合わせからご連絡ください。
私がスタッフとして関わったことで知りえた放送局の社外秘の情報に関する問い合わせにはお答えできません。
主観でダラダラと書きましたので本文中に誤りなどあればご指摘ください。